ビーマニッキ(実質エリアトラウト

もう皆伝になれないおじさんがエリアフィッシングにハマる話

ひかりごけ事件

飽食の時代。日本ならまずどんな人間でも食えないことは無くなった。
でも、もし食えない状態になったら、どうなるだろう。
数十日もメシにありつけず、周りでパタパタ死んでいく人間で溢れたとき、死にたくない自分はどうするだろうか。



カニバリズム、食人、そんな抽象的でオカルティックな単語で片付けられるものではない。よく考えてほしい。
殺してでも食うだろうか、それとも死んでから食うだろうか、あるいは食われるのだろうか、諦めて餓死するのだろうか。
金のため、あるいは怒りで、人を殺すホモサピエンスという生物が大量にいる。食うという根源的なものに、人を殺してはいけないという理性が果たして働くのだろうか。死体が肉としか捉えられなくなることもあり得るのではないか。食わなきゃ絶対に死ぬという極限の状況において、人はどうなるだろうか。それは経験しなければ分からないが、想像はつく。



さて、自分はその事件を知っていたが、名前までは知らなかった。
ひかりごけ事件http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%8B%E3%82%8A%E3%81%94%E3%81%91%E4%BA%8B%E4%BB%B6)。
悲しい話だが、本当はどこにでも起こり得ることなのかもしれない。
何故ならこの国は、資源もなく、作物自給率が圧倒的に不足し、かつ危機感も足りないから。仮に戦争になってみろ。
この国は間違いなくやっていけないようになる。特に自主権もなく、体よく使われ、中立で、何を言われても穏やかでいることこそ、平和を守るために大切なことなのだよ。皆が食うためにはそれが大事なことなのだと思う。