ビーマニッキ(実質エリアトラウト

もう皆伝になれないおじさんがエリアフィッシングにハマる話

就職活動

※以下はフィクションです。本気にしないでね。



誰がこんな言葉考えたんだろう、堅苦しい言葉。
婚活だとか、就活だとか、活動っていうから堅苦しさがぬぐえない。



そこで僕はこう提案したい。



「しゅうしょく☆げぇむ」と。




この全体の柔らかい響き・・・。まるで埼玉市さいたま市になった時のようではないか。なんで平仮名にするのか?住人は不満に思ったことだろう。「とりあえず平仮名使っとけば斬新だろ?常識的に考えて。」っていう無学浅識の極みではないかとも思ったことだろう。しかし、この文字列の柔らかさは嘘ではない。漢字に比べて丸みを帯びているものが、平仮名。日本文化なのである。文化を大切にしよう、守っていこう!という声が聞こえてくるようだ・・・。そして何よりも平仮名は目立つのだ。機能美を追求せず、造形美に拘った平仮名こそ至上なのだ。恐らく。



続いて、げぇむという単語。昨今の若者はなっとらんとかいう、俗流若者論で如何にも論じられそうな単語、それこそ「 ゲ ー ム 」である。ゲーム脳だとかよく分からない造語を盲信している輩を、一笑に付すことさえできる。何故なら、就職活動すらも、実際にプレイする者にとっては、勝ち負けのあるギャンブル、ゲーム、試合の類だからである。ゲーム脳は、TVゲーム限定というのならば、それはTVゲームに汚染された脳と説明を改めるべきだ。就職戦争?戦争ならばかえって分かりやすいことだ。戦争とは、勝ち負けがあるのだから・・・。ここでげぇむとは、そういう側面も孕んでいることを認識していただきたい。



そして最後に☆である。☆とは一体何だ?読み方はあるのか?その疑問を解決すべくまず結論からいわせてもらおう。結論からすれば、☆に文字としての意味など無い。しかしそこに何らかの「Happyさ」という雰囲気を出すのに一役買っている。みなさんは覚えておいでだろうか、あの一世を風靡した「らき☆すた」を・・・。なぜそこに☆を入れる?「らきすた」でもいいではないか?そんな疑問も、視覚的な情報デザインだと思えば理解もたやすいこと。
人はほぼ100%といってよい情報を目から認識する。その目は文字を読むためについているのか・・・否!情報を視覚的にとらえるためである。人は文字以外の多くのデザインに触れ生活している。目で見て、何を思うか、文字で伝わること以上に思考を張り巡らせることが可能である。大切なことを間違いなく伝えるためには文字を、しかしデザインはそうではない。一目見て理解させること、あるいは水底に沈む作者の意図を把握させること、またはそれ以上の何かを受け取らせること、それらがデザインには可能なのである。
活字という情報をデザイン化し、しかしそこに活字の意味は無いという、矛盾を内包していながらも、意味が通じるもの、それがデザイン。僕はそれに心を震わせ、☆を使わせてもらうことにした。



いまや僕の心はただ一つ。就職活動などと、堅苦しさを与えた大人たちに、彼等の迷盲さを論難したい。