ビーマニッキ(実質エリアトラウト

もう皆伝になれないおじさんがエリアフィッシングにハマる話

管釣り日記(11)

管理釣り場初心者向け?の話になるのですが、魚は陸にあげてはいけません。また魚を掴んではいけません。理由は魚の表皮が傷ついたり火傷をして弱ってしまうからです。


人間は恒温動物で36.0℃前後の体温がありますが、マスは変温動物で水温=体温となります。加えてマスはおよそ10℃前後やそれ以下の低水温で生活しています。そこに36℃の人間の体温や、日光で焼けた地面に魚を置いたらどうなるでしょうか。簡単に火傷することはお分かりいただけると思います。もし掴むなら、手を充分に濡らして体温を下げてから触りましょう。また魚は体に粘膜を覆っていて、しかも皮膚はとても薄いです。地面に置かれたらちょっとしたことで傷ついて、池に戻しても早いうちに菌に感染して死にます。



このように魚に出来るだけ負担をかけないように、ラバーネット(ランディングネット)やフックリリーサーなどがあります。タックルは揃えていても、これらを持っていないのは大体の管理釣り場のレギュレーション違反、そうでなくてもマナー的にNGの行為となります。自分のものが無くても大体の管理釣り場さんではネットくらいは借りられるので、最低でもランディングネットくらいは借りるようにしましょう。なおこの時期はネット自体も日光で熱くなります。ですのでランディングの際はネットを水につけてから魚を取り込むようにしましょう。



釣りというのは(釣りに限らずですが)生き物相手にしているものなので、最低限の生き物に対するマナーは持っていないとなりません。お金を払っているから雑に扱ってもよいとかいう考えはNGです。なぜなら管理釣り場にはルールがあります。みんなが快く釣りを楽しむための、そして魚にあまり負担をかけないためのルールです。つまり魚に対してぞんざいな扱いをする行為は重大なレギュレーション違反になります。
リリースするつもりでも、もし魚が陸上げや掴んでしまったことによって傷ついてしまったら、美味しく食べてあげてください。それが感謝かなって思っています。




今回は生命の真理だとかライフサイクルだとかを引き合いに出すのはヤメました。どうせ食べるなら陸にあげても一緒だとか、命を弄ぶという意味では釣り自体が駄目とか。そういうのは宣っている本人ですら現実的ではないことを理解している上、そもそも誰しも解答が出せない話ですから。