ビーマニッキ(実質エリアトラウト

もう皆伝になれないおじさんがエリアフィッシングにハマる話

管釣り日記(29)

ニジマスの泳ぐ速度とリーリング速度についてまとめてみます


ニジマスは小型の個体で平常時、流れの無い池ならば、時速1.5km〜3.5km程度で泳ぐという前提で話を進める。大型の個体を除く。(参考→http://www.fklab.fukui.fukui.jp/yk/eco-civil/eco_method_4.htm
そのため、この速度で泳ぐトラウトならば、理論上、これ以上の巻き速度では魚は追い食い出来ない(突進速度がこの倍だとしても最大時速7.0km)。



ここで、リーリングの速度についてまとめる。リール1回転あたり60cmを巻き取るとすると、1秒1回転でおよそ時速2.1kmとなる。つまり時速2.1kmで泳ぐルアーに対してニジマスはちゃんと追いつけるため、けして巻き速度として速すぎるということはないといえる。ただし極端に早く巻くとスプーンが正しく泳がないためアピール力に欠けることと、泳層が著しく変わる可能性があることは考慮が必要。よってどんなに速くても0.75秒1回転以上の速度は無視することにする(そもそも0.5秒1回転とすると時速4.2kmであり、前提と比較して速過ぎる)。



ちなみに、リールの巻き速度はこのように計算できる。

●おおよそのリール巻き速度(ハンドル1回転60cm、およそ1000番のボディをもったリール)
・時速0.25km=8秒1回転
・時速0.5km=4秒1回転
・時速0.7km=3秒1回転
・時速1.0km=2秒1回転
・時速1.5km=1.5秒1回転
・時速2.0km=1秒1回転
・時速2.5km=0.75秒1回転

(1)ニジマスの通常の状態(時速1.5km〜3.5km)をターゲットにするならば、1.5秒1回転〜0.75秒1回転程度が最も適当である。この速度で釣れる場合は、ニジマスが泳いでいる活性のいい状態だといえる。この場合のスプーンは重めの方が浮き上がりが抑えられて良いだろう。


(2)次に活性の下がった状態の静止気味のニジマス(時間にして0.1km〜0.5km程度しか泳がない)をターゲットにする場合、3秒1回転〜8秒1回転の低速の釣りが必要になる。この場合ニジマスの活性は低いといえる。当然ここでマイクロスプーンやクランクベイトの出番となる。


(3)ちなみに2秒1回転という速度が扱いに困る。これは“活性の高い状態→低い状態”への移り変わりと考えると効果的に思えるが、単に活性の高い魚と低い魚が混在しているだけだとすると、実はどっちつかずの速度で効果的とは言えない可能性もある。つまり、朝一または放流が入るならば、1.5秒1回転〜1秒1回転くらいをベースに考えて、落ち着いてきたら3秒1回転くらいまでいきなり速度を落とした方が、低活性の残存魚を効率的に釣るという意味では釣果が伸びるかもしれない。2秒1回転という速度は机上では疑問の残る速度になった。


その日の魚の活性をどう掴むかの目安になるため、ここら辺は今後検証したいと思います。

●おさらい
・朝一や放流では1.5秒1回転〜0.75秒1回転を目安にリーリングする
・活性が落ち着いてきたら、3秒1回転以下まで速度を落とす
・2秒1回転の出番を探る必要がある